「兵庫経協」2025春号

力を発揮し「Keep the Earth sky-blue」という合 言葉の下、企業理念であるVision:「社会と地球 が調和する未来を支える。」Mission:「今を越え る発想で、健やかな環境と暮らしを次世代へ。」 Value:「踏み込む。挑む。やり抜く。」に基づき、 事業を通じてSDGs達成に貢献し、「持続可能な社 会」実現に向け、更なる深化を目指します。 Q3. これからの事業展開について教えてください。 まず、安全・品質・コンプライアンスは企業 が事業活動するうえでの前提条件となります。 これらを第一とする企業文化の醸成に継続して取 り組んでまいります。当社は2030年に「カーボン ニュートラルのトップ企業」になることを中期ビ ジョンとして掲げました。その実現にキーとなる のは技術力・商品力です。例えば、下水から出る 汚泥をエネルギー利用する技術や排ガスのCCUS などの開発に注力しています。医薬・ファインケ ミカル機器では本来の高耐食性に高電熱性等を加 えた多機能型を開発し、お客様のCO₂削減を目指 しています。また90年代から有する水電解装置で は更なる商品力向上を図り水素社会の実現に寄与 していきます。 技術力・商品力が当社の生命線であり、今後も 新たな技術を獲得するために昨年4月にドイツの デュッセルドルフで事務所を開設。欧州の企業、 大学/研究機関などと関係を深めて最新の技術探 索・獲得を目指します。 一方で、我が国はこれから本格的な人口減少の 時代を迎えます。そういう時代にあって、社会イ ンフラである下水処理場や廃棄物処理場の持続性 のある安定・安全運転は必要不可欠です。それに 向けた施設の省人化、無人化運転を実現すべく、 DXの推進を重要な経営課題と位置づけ推進して いきます。 これらの取り組みにより、グループビジョンで ある「社会と地球が調和する未来を支える」持続 可能な社会の実現、SDGs達成に貢献してまいり ます。 当社グループは2024~2026年度中期経営計画に おいて、2030年度に目指すべき事業像を「カーボ ンニュートラルのトップ企業」と定めました。当 社事業の柱である水処理関連事業においては下水 処理で発生する汚泥のエネルギー利用、廃棄物処 理関連事業では焼却炉で発生するエネルギーを活 用した高効率発電など、様々な事業からカーボン ニュートラルの実現に貢献しています。そのほか、 本年は阪神・淡路大震災から30年という節目の年 ですが、神戸本社の隣にある神戸市立科学技術高 等学校と合同で避難訓練を実施しました。また、 昨年「わたしたちのSDGs活動褒賞」と称して地球 環境に貢献する社員の活動を取り上げ表彰する取 り組みを始めました。引き続き事業活動に加え社 員の自主的な活動を奨励し地域社会のSDGsへ役 立てるよう活動していきます。 Q2. このコーナーでは毎回お伺いしておりますが、 SDGsに関する貴社の取り組みを教えてください。 Lookat the 企業 7 兵庫経協2025年春号

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